2019年8月に横浜で開催された「第7回アフリカ開発会議(TICAD7)」では、53カ国のアフリカ諸国が参加し、併設イベントとして開催されたジャパン・フェアでは、アフリカでのビジネスに意欲的な中小企業82 社を含む国内157社・団体が参加、過去最大規模のフェアとなり、日本企業のアフリカ市場への関心の高さを示す形となりました。この流れを受け、アフリカビジネスへの機運が徐々に高まりつつありましたが、2020年2月頃からパンデミックとなった新型コロナウイルスにより、アフリカビジネスどころか、世界でのビジネス活動も停滞し、日本の社会では未だに国外出張も躊躇してしまう状況が続いています。しかし、アフリカのビジネスは、このコロナ禍であっても大きく動き出しています。この背景には、アフリカの旺盛な成長意欲にあります。2020年のアフリカ諸国の経済成長率は大きく落ち込みましたが、2 0 21年には各国とも5%前後の経済成長を果たすと予測されています。アフリカ諸国間での経済連携も加速しています。2018年にアフリカ5 4の国と地域で締結された「アフリカ大陸自由貿易圏(AfCF TA)設立協定」は、発効要件である22カ国による批准が2019年4月に満たされ、昨年7月に予定されていた運用開始は延期されたものの、今年1月からの条約の運用開始が宣言されています。2000年に「アフリカ成長機会法(AGOA)」を施行し、アフリカの経済成長を後押ししている米国は、2020年7月にはケニアとの自由貿易協定(F TA)の交渉を開始し、更なる関係強化を進めています。日系企業の中では「最後のフロンティア」と位置付けられるアフリカですが、欧米各国にとってはすでに戦略市場です。コロナ禍で各国の展開スピードが緩んだこのタイミングを好機ととらえ、アフリカ市場での巻き返しのため、AfCFTAがフルに機能し始める2030年に向けた準備が必要です。当セミナーではアフリカでの事業展開を考えている企業の経営者、ご担当者の方に対して、以下のような疑問に答えることを目的としています。① アフリカ市場の現状は?② コロナ禍でアフリカ事業の準備をするには、どのような方法があるのか?③ アフリカ市場へのアクセスやリスクヘッジは、どのようにすればよいのか?④ 進出の準備段階において、活用できる支援機関や政府補助金はあるか?セミナーの内容1)アフリカ市場の展望とコロナ禍でのアフリカビジネス(30分):杉野 晋介(JCCP M株式会社 マネージャー)2)アフリカ市場へのアクセス:ロジスティックの現場から(20分):森河 淳(Intraspeed South Africa Pty Ltd Sales & Marketing Manager)3)アフリカビジネスでのリスク回避:活用できる保険(20分):竹馬 佳志(AIG損害保険株式会社 海上保険部 アンダーライター)4)準備段階で活用できるJICAの支援(20分):和泉 隆一(株式会社国際開発ジャーナル社 企画部長)プログラムプログラム:15:00~ 開場15:30~17:00 セミナー17:00~17:30 雑談タイム