アフリカでは、2026年5月にコンゴ民主共和国(DRC)で発生したブンディブギョウイルスによるエボラ病(Bundibugyo virus disease)の流行が続いており、周辺国を含めた国際的な感染拡大への警戒が高まっている。エンテベ国際空港(写真出典:Wikimedia Commons)今回のアウトブレイクは、5月15日にDRC政府が公式に宣言した。同月、隣国ウガンダでもDRCからの輸入症例が確認され、その後、輸入例15例とそれに関連する国内二次感染5例の計20例が確認された。ウガンダでは6月21日を最後に新たな確定症例が報告されず、42日間の監視期間などを経て、8月27日にWHOとAfrica CDCがアウトブレイクの終息を確認した。一方、DRCでは感染拡大が継続し、10月20日時点で確定9,704例、死亡4,687例に達している。10月には、ケニアとナイジェリアでも輸入症例が確認された。ケニアでは10月6日、DRCからウガンダを経由して入国した患者が同国初の確定例として報告され、その後、同患者との接触者から二次感染が発生し、10月20日時点で計9例が確認されている。ナイジェリアでは10月20日、ウガンダへの渡航歴がある患者について同国初の確定例が確認された。ナイジェリア症例については、感染源や詳しい渡航・曝露歴の調査が続いている。Africa CDCなどは現在、ケニアとナイジェリアの初発患者がともに10月3日にウガンダのエンテベ国際空港を利用していたことから、両者の動線が交差していた可能性について調査している。空港内で共通の設備等を利用した可能性も調査対象となっているが、現時点では両患者が直接接触したことや、空港内で感染が起きたことは確認されていない。エボラウイルスの通常の人から人への感染は、インフルエンザや新型コロナウイルスのような空気感染を主な経路とするものではない。発症した患者または死亡者の血液やその他の体液が傷のある皮膚や粘膜に直接接触した場合や、これらの体液で汚染された物品・表面への接触によって感染する。各国の保健当局は、接触者追跡、感染者の隔離、感染予防管理、国境・交通拠点での監視などを強化している。WHOは同時に、現時点で感染国に対する一律の渡航・貿易制限は推奨していない。Uganda ends Ebola outbreak following completion of 42-day countdownDisease Outbreak News: Ebola disease caused by Bundibugyo virus - Democratic Republic of the Congo, Kenya and NigeriaEbola disease: Multi-country outbreak 2026 / Threat Assessment BriefAuthorities investigating whether first Kenya and Nigeria Ebola cases crossed pathsBundibugyo virus disease cases in DRC increase to 9704; Kenya reports second death; cases imported to Nigeria and Kenya are genomically linked