株式会社川西水道機器は、香川県綾川町で配管の継手材を製造・販売しています。2019年度、同社は自社製品をケニアで販売開始するにあたり、そのマーケティング活動の一環として、JICAが実施する「中小企業・SDGsビジネス支援事業」において「ケニア国水道施設における無収水対策に係る基礎調査」を実施し、JCCP Mはその外部コンサルタントとして、同社の活動を企画書の作成から調査の実施、報告書案の作成まで支援しました。これに引き続き、同社は2020年度においてJICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」を活用し、「ケニア国水道施設における無収水対策・管継手導入に係る案件化調査」を実施し、JCCP Mはその外部コンサルタントとして、同社の活動を企画書の作成から調査の実施、報告書案の作成まで支援しました。そして2021年度、同社は引き続きJICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業」を活用するべく「ケニア国水道施設における無集水対策・管接手導入に係る普及・実証・ビジネス化事業(中小企業支援型)」に関するプロポーザルをJICAに提出、無事に採択され、2022年度より本資金を活用したマーケティング活動を開始しました。JCCP Mは基礎調査および案件化調査の時と同様に企画書の作成を支援し、現在は外部コンサルタントとして本事業に参画。現地調査・分析、現地関係者との連絡・調整、調査企画、報告書案の作成を担当する他、JICAとの各種調整、受注金額の精算業務の実施を支援しています。2023年2月、本業務の第1回目のケニア渡航を実施し、ケニア側の関係省庁である水・衛生・灌漑省、水道事業監督庁、水道事業者協会を訪問し、本事業では川西水道機器社製の管継手を活用した配水管網拡張工事および既存配管のメンテナンスに関するパイロットプロジェクトを実施することを説明、本件実施に対する協力を求めました。また、パイロットプロジェクトを実施するにあたり、配水管網拡張工事に必要な資機材と請負業者を調達するための入札を実施、業者を選定し、契約を行いました。パイロットプロジェクトで使用する川西水道機器社製の管継手は出荷前にケニア標準局(KEBS)の定める基準に従い検査を実施し、ケニアで製品を輸入する時に要求される適合証明書(COC)、およびケニア市場で輸入品を販売する時に表示を義務付けられている輸入標準化マーク(ISM)を取得しました。その後、輸出する管継手をコンテナに積み込み、2023年5月に神戸港からコンテナ船で出荷、2023年7月にケニアの国際港であるモンバサ港に到着、ナイロビまで鉄道輸送した後、数日で通関を終了、トラックでパイロットプロジェクトの対象地域であるケリチョウ町まで輸送しました。2023年8月1日、パイロットプロジェクトの開始を祝して、対象地域のケリチョウ郡政府およびケリチョウ上下水道会社(KEWASCO)の主催により、起工式が実施されました。パイロットプロジェクトではケリチョウ郡アイナモイ地区で約12kmの水道管の拡張を実施、工事は2024年1月に終了し、同年2月13日に竣工式を執り行いました。一方、既存配管のメンテナンスについても並行して実施し、川西水道機器社製の管継手を使用し、KEWASCOが管理する水道管の漏水を修理しています。これらの成果を踏まえ、2024年4月22日から同26日の5日間にかけて、ケニアの水・衛生・灌漑省、水道事業監督庁、KEWASCOから要人を日本に招き、セミナーを実施するとともに、川西水道機器の工場やご協力いただいた香川県広域水道企業体様の水道施設等の視察を行いました。その後、川西水道機器社製の管継手を使用した水道管に対する効果を評価し、2024年11月にケニア全国の水道事業体を招き、同社製の管継手をケニアで普及させるマーケティング活動の一環として、ナイロビで評価結果を発表するセミナーを開催しました。